《これ以上先は、まだ秘密。》

誠と私は立ち止まった。
そして私が悩んでいるのを察したのか
誠は口を開く。

「ごめん、困らせて悪かった.....。」


なんで。
なんで。

誠が謝るんだ?
どう考えても答えられなかった私が悪い。

ねぇ、どうして突然そんなことを
私に聞いたんだよ?

「どうして....誠が謝るの。」

「困らせてるの分かってるから。」

少し悲しそうに微笑む誠の顔が
私は見ていられなかった。