《これ以上先は、まだ秘密。》



──花火大会



仲良くなった俺と沙里は二人で花火大会に行くことになった。
朝から俺は胸の違和感を感じていた。



──ドキ、ドキ。

──ドキン、ドキン。


その音は耳にまで伝わるくらい大きな音だった。


──約束の時間

俺は先に会場につくと約束の場所で
沙里を待った。
そして少ししたとき。


「はるとーーー!!またせたな!!」


その声に振り返り、沙里の姿を見つけた。
うっすら焼けた肌に、黒髪のロングヘア
そして濃い目の青色の浴衣

そこには普段の沙里の姿はなく
美しい少女が立っていた。


「.......」


「遥斗ー?どうしたんだよ。行くぞー?」


俺は正直見入ってた。
素直に可愛かった。

また始まる
胸の鼓動が早くなる


──ドクン、ドクン

なんなんだよ....これ。