それからしばらくの間 俺は沙里と関わることが多くなった。 俺は相変わらず沙里にイタズラばかりする。 虫をつけたりだとか 教科書に落書きしたりだとか 悪知恵ばっかり働かせていた。 だけど変わったことがある。 沙里が教えてくれたことがある。 沙里とたくさん話して 沙里のたくさんの笑顔をみて 俺はすごく心が暖かった。 そしてあの花火大会の夜。 俺は知ったんだこの感情の正体を──