「わりー!誠!遅くなっちゃった!」
「いつものことだから気にしてないよ。」
「なにげにひどくね....???」
私にとっての誠は、一番仲のいい男友達みたいなもの。誠にはなんでも話せるし
なんだって聞いてやれる!
お互い長い付き合いだから、性格も育ちも全部わかりきっている。
そのまま家族のいる家から飛び出し、誠の自転車の後ろに飛び乗る。
「しゅっぱーーーつ!!!」
大きい声を出して、私は大きく手を前に出した。
「全く...結局乗るのかよ」
「あったりめーじゃん!!誠の自転車の後ろは私の特等席だからな!」

