ガチャっと音がしただけなのに、私の心臓は、ドキンっと大きく跳ねた。 「お疲れ〜行くか?」 「は、はい…」 心臓が壊れそうなくらいドキドキしてて、顔を見れないよ… うつむいたままの私の手を、さっと社長が引っ張った。 「し、社長…?」 「行くぞ?」 ビックリしすぎて、社長を見たら、意地悪そうににやっと笑って、そう言った。