見た瞬間、つい固まってしまった。

「何の手帳だったの?オレにも見せてよ。」

冬弥は、私から手帳を取ろうとした。

私は、とっさにその手帳を、隠してしまった。

私の行動を不思議に思った冬弥が、

「なんで隠すんだよ。」

と言われた。

「あー、えっと、あの…」

「何だよ。オレに言えないことなの?」

寂しげな瞳で、言ってくるから、すごく困っていると、

「絶対、怒ったりしないから、言ってみて。」

と、優しく言ってくれた。

でも、もし子ども出来たって言ったらどんな顔を、するのか不安で仕方なかった。