なんて、都合のいいこと言ってんだろう。

もう、会うこともないのに....

なに考えてんだろう。

もう、こんな自分が大嫌いだ‼

そんなことを考えていると、

「...さ‼..だ‼」

かすかに誰かの叫ぶ声が聞こえた。

「…り..!!ど.だ‼」

「理彩‼どこだ‼」

だんだん近づいてきている。

なんで、空耳だ。そんなことは絶対起こらない。

「理彩‼理彩‼」

だんだん、はっきり聞こえるようになってきた。

「理彩‼」

すぐ近くで呼ばれた気がして、とっさに前を向いてみた。