それから、ダイニングの戸を開けた。

そこに広がるのは、鮮やかに飾られた部屋だった。

テーブルには、豪華な料理が並んでいた。

それを見て思った。

今の私は無様だと。

早く帰って来てくれると言われ、喜んで、期待して、浮かれてた。

でも、思い切り裏切られて、怒らして、完全に嫌われた。

無様だとしか言えない。

作った料理をおもむろに、ゴミ箱に捨て、飾りも全てのけて、捨てた。

そして、出ていく準備をした。

最後に、冬弥の顔が見たくて、寝室に入った。