二十歳の誕生日は、いつもの仕事の日だった。

ただ、少し違ったのは、両親に部屋に呼ばれたことだった。

そこには、幼馴染もいた。

「話がある。」

板前をやってるお父さんが言った。

「お前達は、付き合ってるんだよな?」

そう言われて、幼馴染を見ると、

「はい。」

と、返事をしていた。

お父さんは、真剣な顔で、話し出した。

私は、てんかんの病気がある。

今、飲んでいる薬は、妊娠すると、赤ちゃんに影響が出る。

赤ちゃんを産むためには、薬をやめて、身体から薬をすべて抜いて、妊娠して、遠くにある大きな病院で産まなければならない。

もちろん、薬を飲んでいない間、発作が起きることは確実だった。

今度は、お母さんが話し出した。

無理をして、欲しくない。

身体を大切にして、欲しい。

お父さんが、よく二人で話しなさいと言い、解放された。