「あんたにそんな力あるの?っていうか、何で願いを叶えてくれるの」

「実は、この地球という星は、宇宙条約で保護されており、いろんな星が保護に乗り出しています。たとえば、M78星雲のウルトラ兄弟たちは強いので、地球を脅かす敵と戦います。しかし、我々にはそんな力はありません。ですから、我々の持っている力、願いをかなえる力を使います」


「じゃあ、流れ星に願い事をすると叶うというのは、ほんとなの」

「本当です。さあ、あなたの願いを叶えましょう」


「俺をヒーローにしてくれ。悪を倒す正義のヒーローに」

「では、目をつぶってください。少し痛いですが、ほんの一瞬です」


「痛い?」


ガーン。

頭を殴られたようで、俺は気を失った。



目が覚めると、手術台の上に横たわっていた。

手足の自由がきかない。


縛られているようだ。


先ほどの宇宙人が他の誰かと話し合っているのが聞こえる。



「じゃあ、お願いしますね。うまく改造してください」

「ええ、ショッカーの全科学技術を使って、ヒーローを作り出します」




「やめてくれ。改造なんかしないでくれ」

「気がつきましたか。あなたはこれから、改造人間として生まれ変わります」



「では、手術を開始しますかね。ふふふ」

白衣を着た科学者らしい男が、不気味に笑った。



俺は麻酔薬を打たれて、再び意識を失った。