何時もの様に目と目ををあわせて話すのではなく、ノートパソコンの作業と同時に私の話を聴いてくれるので、激しくなる鼓動をおさえねばと精神的にヒリヒリする事が少なかった。

目と目があう。

会話がシリアスにさしかかるのを私は避けてるのだろうか?

「尾中、何か一人で思考まとめれない事でもあったか?」

知らないかも知れない三竹に


悩みに悩んで…
私は話す事にした。

「社長の荒愛文鳥達は」荒愛文鳥達なのに、社長が好きで堪らないから、配偶者文鳥を「攻撃して」ニカップルとも、隻眼夫婦になってしまったと…

「そうか」

「前、社長に言われた事がある」
隻眼文鳥の飼い方は健常文鳥に比べて何を意識改革すれば良いかと…

「まだ全盲になる前に」
危なくない程度の大きさの籠で、餌箱・水入れ・止まり木の位置関係を体で覚えさせなきゃダメなんだ、とどうすれば良いかを、三竹が教えてくれた。

「社長は呑気だな」まだあの追い込み籠使ってるんだと、三竹は社長の事、少し怒っていた。

それで、辛い想いをしたな「逃げずに隻眼文鳥を愛でれた」事を初心者だから褒めてやる。

と、ノートパソコンを閉じ、私に泣いても良いよと微笑んだ。