小百合が会社をやめてから一カ月日差しが一段と強くなった、仕事はすこぶる順調小百合がいなくてもなんの問題もない、ただ私の心が後ろ向きになったまま、『遊びに来て』とメールがくるが『そのうち』と打ち返す。心でため息を吐きながら廊下を歩いていと。

「辻本さーん。」

「堀田(ホッタ)さんどうしたの?」と振り返る。

「合コン行きましょう、合コン。」と目を輝かせて言う。

「あなたがいるからいいんじゃない?二代目合コンクイーン。」

「人数が合わなくて、それに一代目の木場(キバ)さんが『大変な時は梨沙子を連れて行っていいから。』って言われていますから。」と笑顔で言う。

「小百合が?」

「はい、それにお得感がハンパないですよ、女の子は3000円それも飲み食べ放題どうですか〜」

「うーん」

「デザートのマンゴーがおいしいらしいですよ〜」