今日は放課後、鏡心館に直行するつもりで、竹刀と防具一式を学校に持ってきていた

大きいものだから、邪魔にならないように教室の後ろに置いていたのに…

クラスの皆を見渡す

私と目が合うと、誰もがこそこそと眼をそらす

「…誰か…
私の、防具袋、知らない?」

ダメ元で聞いてみた

邪魔になるから、誰かが移動したのかもしれない

誰も 答えてくれない

本当に知らないのか

知っていて、知らないふりか

教室に、一人、生徒が帰って来た

………、レイカの取り巻きの一人だ

レイカと笑顔を交わし、親指を立てる

レイカも親指を立て、これに答え、そして…