曼珠沙華 -夢の通路-

叔母君は、姫君の言いたいことが理解出来たので、何も言わなかった。

姫君は、散ってしまう桜の花は、儚くなった(死んだ)家族を思い出すのだと言う。

「姫様、お行きになりませんの?」

「私、まだ散る花を見るのは、とてもじゃないけど、無理なの。」

姫君は、悲しくそう言い、微笑んだ。