曼珠沙華 -夢の通路-

「ふわぁ、そろそろ眠くなってきたなぁ。」

久光がこぼした。

「なら、お眠りよ。私だって貴方の前で寝たことあるんだから。別に、今更でしょうしね。」

姫君がそう言うので、久光もそうだな、と懐かしがった。

(え?どういうことなの?)

珠寿だけが、疑問に思ったことだが。

虫の声が、静かな空間に響いている。
夜も、深まってきた。