腫れ物でも触るような雰囲気の中、国王陛下謁見について話は進められた。

陛下の前での作法はコウジュンを見習うこと、何も話さずくれぐれも全てコウジュンやその他に任せるようにと言われる。

加えて、決して気を許してはいけない相手だと告げられたのが、皇太子リジュンと大臣ガエンザのふたりの名だった。


「皇太子は、私の腹違いの兄だ。
幼い頃から私を嫌い、この国から追い出そうとしている。

大臣ガエンザは皇太子の側近で、大臣たちの中で最も影響力の大きい大臣と言えるだろう。」