「きゃあっ！」

「そんなところで何をしているのですか。」

ひっぱった扉ごと倒れ込んで来たのはやはりその娘だった。


「ユンハさん、、」

「外出は控えるよう言われているはずです。
何かご用でも？」

「あの、だけど、外に出てみたくて。
コウジュン様は？」
「来客があったのでこちらにはいらっしゃいません。」

なんだ、この娘は。

「外出は許可されておりません。お部屋へお戻りください。」

「じゃ、、ユンハさんがよければ、

少し、、話し相手になってほしいのだけど、、。」


話し相手になれとは、、

「、、どのような。」


ユンハは表情の読めない顔でハルを見つめた。

ーーー私から何か聞き出そうとしているのか？

やはり間者か？



いいだろう、逆に私がその正体を暴いてやろうーー、、


ユンハのそんな心の内には全く気づかず、ハルは喜びで顔を輝かせた。