「国王陛下、あちらに。」
鳴り響く調べに、一斉に人々の波が左右に広がり、中央に道ができていく。
国王が視線を移した先に、深紺と白、金糸の婚礼衣装に身を包んだ第3皇子コウジュンが見えた。
陛下の隣に立ちそれを促したのは、面長の白い顔、薄い笑みを貼り付けた皇太子だった。
何かつぶやいたケイジュンをコウジュンが身振りで止めた。
『陛下の様子がおかしい』それはコウジュン、ケイジュン、ガインの目には一目瞭然だった。
そして国王陛下のそばに、先程ハルを連れ出した従者の姿もあった。コウジュンの方に向けられた国王の瞳もどこか虚ろだ。
『おそらく陛下もー』
コウジュンはさっとガインと視線を交わし合った。だが事情を知らない弟皇子、ケイジュンは怪訝そうだ。
「何かが起こっているのですね。」
コウジュンは小さく頷いた。
鳴り響く調べに、一斉に人々の波が左右に広がり、中央に道ができていく。
国王が視線を移した先に、深紺と白、金糸の婚礼衣装に身を包んだ第3皇子コウジュンが見えた。
陛下の隣に立ちそれを促したのは、面長の白い顔、薄い笑みを貼り付けた皇太子だった。
何かつぶやいたケイジュンをコウジュンが身振りで止めた。
『陛下の様子がおかしい』それはコウジュン、ケイジュン、ガインの目には一目瞭然だった。
そして国王陛下のそばに、先程ハルを連れ出した従者の姿もあった。コウジュンの方に向けられた国王の瞳もどこか虚ろだ。
『おそらく陛下もー』
コウジュンはさっとガインと視線を交わし合った。だが事情を知らない弟皇子、ケイジュンは怪訝そうだ。
「何かが起こっているのですね。」
コウジュンは小さく頷いた。

