「正妃になったら、好きな所へ行っていいと約束をした。」

「うん。」

「帰る方法も、おそらく確実だろう。」

「うん、、」

「ハルは、、 帰りたい?」




帰りたいー、、?

「、、、そうね、、 、、帰り、、た」


「すまない、
この間聞いたばかりだったな。
私の望みが叶ったら、帰ると。」

「コウジュン?」
コウジュンの方を見つめても、明かりを背にしたその表情はこちらからはよく見えない。


「ああ、、おやすみ。」

コウジュンの背中に胸がきゅっとなった。