「では、私から。

ラドゥールが降りてきたにも関わらず、
再度婚姻の儀式が行われようとしているのは何故ですか。
国王様が正妃だと認めていないということですね。
では何故国王様は認められないのでしょうか。

噂ではラドゥールが悪女だ、聖女だと言われているようです。

天からのラドゥールであり聖女とは、
見過ごせません。


次回婚姻の儀式はふた月後です。
そうです、これは昨日皇太子殿下のお名前で届いた書状です。
第3皇子もお知りになっている頃ではないでしょうか。

時間の余裕はありません。

私は神官長として、その天からのラドゥールに会って確かめる必要があるのです。
その方に天のお導きがあるのか、
それとも儀式の再開が必要なのか。
私はこの国にとっての最善を願っているのみです。

その方に会わせてください。」

しばらくの沈黙のあと、
ユンハは質問を返した。
「ギムリに関連することとは?」

「あの儀式の翌日、ギムリは遺体で発見されました。」