「それから、見送りには来るな」

「え?なんで?」

「俺が、行けなくなりそうだから」

「っ...」

「おれ、準備があるからもう行かなきゃ...今日でこの学校もお別れだ...」

本当に、もう渡利に会えないの.....?

「明日、出発する」

本当はすごくすごく悲しい

それでも私は笑った。渡利に笑顔を見せた。

「何かあったら、優也を頼れよ?」

「うん」

「それじゃあ.....またな」

そう言うと渡利は教室を出ていった。

渡利っ...

私は誰もいなくなった教室で1人涙を流した…