「でも、急だよな、北海道なんて...」

「だな。父さんの転勤だから、なんとも言えないけど...」

「どういうこと?」

気づいたら教室へと入っていた。

「ふ、藤谷...」

「香織?!」

「ねぇ、北海道ってどういうこと?最後ってなに?」

渡利はうつむくだけだった...



「諒、俺は先に帰るよ」

そう言うと優也は教室を出て行った