恋ノ色

「でも、でもね、私が好きなのは渡利なんだよ」

「藤谷...」

私は渡利の手をとると私の胸にあてた

「っ、おい」

「ね、分かるでしょ?私すごくドキドキしてるんだ」

「っ」

「私は渡利が好き」

そうはっきり言うと、渡利はぐっと腕をひき私を抱きしめた。

「分かる?おれ、すごくドキドキしてる...」

ドクドクドク

渡利の心臓の音も私と同じくらい速かった

「俺も、好きだよ」

「うん」

唐突な告白に顔に熱が集まった

「ふっ、顔真っ赤」

「恥ずかしい」

「でも、可愛いな」

そう言うと渡利は私をさらに強く抱きしめた

私はその腕に安心して渡利に身を委ねた