恋ノ色

「あ、ごめん。あの、驚いただけだから…じゃあ。」

そう言って行こうとすると、またぐっと腕を捕まれた。

「ど、どうしたの?」

「お前が嫌じゃないなら、保健室まで送ってく。」

「いや、わるいから。」

「いいって」

「でも、」

「俺が心配なんだよ。」

「え?」

「お前を見届けないと、俺が心配になんの」

「っ」