恋ノ色

瑠花は静かに答えた。

「香織の良いところなんてたくさん知ってる」

「…」

「でもね、諒くん。私は諒くんのことがすきだったんだ」

「うん…」

「でも、やっぱり香織には敵わないね、」

「そんなことないと思うけど」

「え?」

「お前が学級委員として頑張ってる姿、かっこいいと思うぜ?」

「諒くん…」

「俺は藤谷のことが好きだけど、瑠花のこと好きになってくれる人、絶対見つかるよ。」