恋ノ色

「す、好きじゃない。渡利の事は友達としか思えない」

私は、なにを言ってるのだろう…

「そっか、わかった。じゃあな」

渡利はそれだけをいうと、鞄をもち、教室を出ていった。

今まで聞いたことのない、悲しい声だった。

何やってんの、私… 好きなんじゃん、渡利のこと。

素直な気持ちを言えない自分に嫌気がさし涙が溢れた。

「好きだよ、渡利…」

私は、どうすればいいの?