恋ノ色

「よし、書き終わった~‼」

そう言って顔をあげると、渡利は少し前の机に腰掛けて、外を眺めていた。

「渡利?部活行かないの?」

「ん?あ、いや」

そう言うと、渡利は大きく深呼吸をし、こちらを見た。

その真剣な表情にドキッと胸が高鳴った。

「藤谷。話があんだけど。」

「なに?」

「俺さ、」

「うん?」

「俺、藤谷が好きだ。」

「っ⁉」