恋ノ色

香織side

渡利に助けてもらってから、一週間が経った。今でも、それを思い出すと、ドキドキする

やっぱり私、渡利が好きなんだな…

窓の外を見ながら、そんなことを考えていると、

「ねぇ、香織。」

湖子ちゃんと瑠花が話しかけてきた。

「ん?なに?」

「ちょっと来てほしいんだけど、」

そう言われ、廊下に連れてこられた。

「話って?」

「ねぇ、香織って諒のこと、好きなの?」

「っ」