恋ノ色

どういうことだ…?瑠花と絶対付き合う…?
そんなはずない…

それに、俺が藤谷を好き?あり得ない…

俺は動揺しながら、保健室に辿り着いた。

ガラッ

扉を開けて中に入ると、藤谷はぼーっとしていた。

「おい。」

そう声をかけると、ぱっと顔を上げて、俺を見て目を見開いた。

そんなに驚くかよ…

「わ、渡利、何で?」

「これ、プリント」

そう言ってプリントを差し出すと、「あぁ」といって受け取った。