恋ノ色

キーンコーンカーンコーン

その時、チャイムがなった。

「それでは授業を終わります」

「「「ありがとうございました」」」

俺は、保健室に行くかどうか迷ったが、プリントを届ける、という勝手な理由をつけて、行くことにした。

どうしたんだろう…俺…

そう思いながら歩いていると、前に瑠花が立っていた。

「諒くん、ちょっと来て」

「俺、用事あんだけど」

「いいから」

そう言われ、階段のわきにつれていかれた。