恋ノ色

☆☆☆

ん…?薬の匂い…?

違和感を感じて目を開けると、白い天井が見えた。

「あれ…何で…」

あ、そうか、ボールが当たって私、倒れちゃったんだ…

誰が運んでくれたんだろう…

そう思っていると瑠花が保健室に入ってきた

「香織。大丈夫?」

「あ、うん。ありがとう」

「もう、今、6校時目だからあと帰っていいって」

「分かった。あ、あのさ私の事、誰が運んでくれたのかわかる?」

その瞬間、空気が変わったような気がした。