恋ノ色

「おい、藤谷。何やってんだ?」

「キーホルダー…」

「え?」

「キーホルダー、なくなっちゃった。」

それは、私の幼なじみからもらったとても大切なキーホルダーだった。

「ちょ、ちょっと探してくる‼ここで待ってて!」

そう言うと、私は走り出した。


みんなで来た店に行っても、キーホルダーは見つからなかった。しかも、道に迷ってしまった。

「どうしよう…」

私は、その場にしゃがみこんだ。目に涙が溢れた。

その時、