恋ノ色

「「マジかよ…」」

結局、負けたのは、同点で平太と渡利だった。

「なんで、俺が藤谷に…」

「うるさいよ‼ほら、引いて!」

「くそ~」

「ちっ」

二人はしぶしぶ、おみくじを引いた。

「まず、平太は?」

「えっと、“女子が原因で悩むでしょう”だって」

「ドンマイ」

「渡利は?」

「んー、“困難な恋をするでしょう”って」