「あ、一応…陸君の分も作ってみたんだけど…た、食べる?」




目線を上下に泳がせておずおずと言う乃愛。




「オムライスかチャーハンなんだけど…」




オムライスは1番好きだ。




つか、飯作ってくれんの何気初じゃん



「…食う」





それだけ言って、部屋を出る時に乃愛の顔をみると嬉しそうに笑っていて…





「ふっ…可愛いとこあんじゃん」




自然と口から零れた言葉に、俺は自分の気持ちも認めざる得なかった。




どうらや俺は忘れていたと思っていたのに、小さい時から乃愛が好きだって事を思い出してしまったらしい。