「……って、俺は変態か」



基本シャワーだけで湯船に浸からない俺はい
つも通り洗って脱衣場に出た。



タオルで体を拭いて洋服の籠に手を伸ばして、やっと服を持ってきていない事に気づいた。



腰にタオルは巻いてるし…




「まぁ…いいか」



あいつの慌てふためく反応が浮かぶ。


面白そうだ。



ガチャっとリビングの扉を開けるとーー…




「……あ、陸く…う、へ?!」




予想通りの反応をする乃愛に思わず笑いそうになるが、ぐっと堪え敢えて不機嫌そうに悪態をつく。




「…なんだよ」




「…ふっ、服を着なさいよ!変態!!」




さっき自分でも、俺は変態かよなんて思ったから否定もできずに誤魔化すように俺はフライパンの中を覗いた。