だからもう世羅と一緒に戦うことはないのかもしれない。……わかってる。わかってる。




美「…っ」




『美月、後ろは任せろっ!』




『美月の喧嘩はなんか綺麗だなあ』




『…勝ったな!』




あぁ。…世羅が辞めた時にふっきったはずなのに、翔太がやめたときに覚悟したはずなのに。





…私はもう、世羅と同じ世界にはいない。



















美「…せ…」




奈「…世羅、また来いよ。」




奈津?




奈「部活してっから喧嘩はできねぇかもしんねぇけど、遊びに来いよ。…昔みたいにさ、翔太は居ねぇけど、会いに来いよ」





世「ははっ。奈津にそう言われるなんて思ってもみなかったなぁ。…あぁ。…当然また来るに決まってんだろ!夜舞辞めたってな、お前らと仲間だってことには変わりねぇんだよ!」




そういいながら世羅は昔みたいににかっと笑った




美「…うん」




……奈津はわかってたんだ。私の気持ち。…もう世羅は私たちとはいれないと、私が勝手に思い込んでいた。仲間じゃないのかもと思っていた。




…私ね…。……世羅、私ね、昔世羅のこと好きだったんだ。





だからね、苦しかったの。もうなんの接点もない君と。…





でも今は、会える。…世羅は私たちを仲間と言った。私もそう思ってる。…仲間。…






美「私たちは離れていても仲間だ!」





昔も1度いったセリフ。どうして忘れちゃったのかな?…



どうして今思い出したのかな?…