総「もうくれぇな…」
美「そりゃぁ、8時だし」
総「それもそうか」
美「…総って、なんで来龍に入ったんだ?」
喧嘩をする理由については聞いたけど、なんで来龍に決めたのかふと疑問に思った。
総「……暖かい…からかな」
私は「そっか」と相槌をうった。だけど総はそれが驚いたらしい。
総「笑わねぇのか?」
美「笑わねぇよ」
少なくとも、私も夜舞のことを、暖かいと思ったことがあるから。
総「…きっかけはすげぇ、些細なことだったんだ。…小さい頃、犬に追いかけられたとき、不良にぶつかってさ。絡まれたんだよ。…そこを来龍の総長に助けてもらったんだ」
美「朱雀の前の?」
総「そうだ。…あ、いや、前の前だな。…その総長がすげぇ強くてかっこよかったってのももちろんあるけど、仲間が駆けつけてきてみんな泣いてる俺を慰めてくれててさ…ポカポカしたんだよ」
美「じゃあ、来龍は総の大切な所なんだな」
そう言うと今まででは見たこともないくらいの笑顔で総は「ああ」と笑った。

