【翌日】



ーガラガラー



勝「あっ!美月ちゃん香月!おはよー!」



美「おはよっ」



香「はよー!…あれ?修也はいねぇの?」



勝「うん。まだ来てないよ〜」



美「え、勝と修也っていつも一緒に来てるんじゃないの?!」



勝「違うよ」



いつも一緒なんで、てっきり合わせて来てるのかと思っていた。



勝「まぁ、家までの道が同じになるから大体一緒だけどね!」



香「…陸たちは来てんのか?」



勝「来てるよー!…順太郎も亮も!あ、あと南もかっ!」



陸は体育祭休んでるし、今日来ないかと思った。
まぁ、別にどうでもいいけど。

今日は水曜日。残り3日だけ。それ以上はもう月龍には関わらない。…だから今週だけは、まだ姫でいる。


多分、修也は許してはくれないだろう。…姫をやめることも、そして…私がすることにも…。



勝「美月ちゃん?」



美「え?」



勝「修也屋上でサボるらしー!今メールきた」



美「…修也、進級出来るかな?」



本気で心配になってきた。



ーガラガラー



総「おーい、みんな席つけー」



宮野の声でクラスのみんな席につく。



総「…この前の体育祭の優勝はうちのクラスだ!」



美「…え?!」



勝「総さんほんと?!!」



香「あまりにも、唐突なんでみんな驚いてんじゃん!」



総「ふっはははー!!あいつにかったぜー!!」



ク「焼肉奢ってくれるんですよね?!」
ク「よっしゃー!」
ク「先生太っ腹ー!」



そうだ!宮野が焼肉奢ってくれるんだったな!!超楽しみぃ。



総「あん?…誰が奢るかっ!けっ!」



ク「はぁぁ?!!」
ク「なんだよそれ!!」
ク「あんまりですよ!!」



はぃぃぃ!!!??…何、嘘なわけ?!いや確かに勝手に私が言っちゃってあとから報告ーみたいな感じにはなったけど、OKしたよね?!!



総「黙れ!!」



ーシーンー



さすがに誰も逆らえないか……。



総「俺に騙される方が悪いんだぜっ!…では、ご苦労だったなっ!ハハハハー」



そういって宮野は教室を出ていった。


宮野は浮かれて私の存在を忘れているんだろうか。いや、そうしかないな。うん。絞めよう!



ーガラガラー