ーポタポター
な…っ。
臣「み…」
香「姉ちゃん!!」
オレが言うよりも先に香月が美月の名を呼んだ。その姿は不良とはかけ離れ、1人の弟としての顔だった。
「なーに庇っちゃってんだよ!!…って、チョー美少女じゃん!!」
香「…おい」
「あ?なんだよ」
香「姉ちゃんに指1本でも触れてみろ。ぶっ殺すぞ」
その一言は、すごく重くて、正直不良校に通う俺でも初めて見たほどの殺気だった。
「は、はぁ!?…いきがってんじゃねぇぞ!」
香「…金払って出てけ。んで、次あった時は容赦しねぇ(黒」
「ひ、ひっ!…お、覚えてろー!!」
不良どもは笑えるくらに無様に金を払って逃げていった。

