moon~満ちる日舞う少女~【中】






美「なんで止めんのよー!」



臣「いや、俺準備したいし」



美「いいじゃんその格好で」



臣「お前ら2人と並ぶのに、この格好は浮くだろ」



…まぁ、確かに。…お母さんに言われた通りにおめかししてきたからなぁ。…でも臣顔かっこいいし服とか関係なしに騒がれそうだけど。



香「速くしろよ!」



臣「お前はその髪で行くのか?」



香「もち!」



オレンジとか、目立つよなぁ。…ってか家から遠いって言っても…



美「香月のこと知ってる人とかわかるんじゃない?…情報だけ知ってるやつとかもさ」



臣「…情報?」



美「…言っていいの?」



香「いいけど。……俺、月龍ってのに入ってんだよ」



臣「月龍?!!」



臣は今までで一番はっきり反応してくれた。



香「お、おう」



美「知ってるの?」



臣「当然だ。あのトップファイブの1つだからなだてに不良校にかよってない」



トップファイブだし、そりゃ知ってるか。じゃあ夜舞も知ってることになるな。



臣「…川見香月ってお前か?」



香「そーそー!」



臣「で、美月はどこの族に…」



美「ってか、速く支度してよ!!!」



そういうと臣はそうだったとつぶやき、2階へあがっていった。