moon~満ちる日舞う少女~【中】





香「なんだよ急に」



美「どうせ1時間もあるんだし、いいじゃん」



香「いいけどさ〜。……一番のイケメンかぁ〜。…修也とかかっこいいよなぁ」



まぁ確かに、あの赤い髪が良く似合う、綺麗な顔立ちだし。



香「陸とか勝とか順太郎とか、亮とか、みんなカッコイイんだよなぁ」



ウンウン。



香「……南もかっこいいよなぁ!…」




うんうん、さすが我が夜舞の幹部っ。



香「…きめらんねぇ!!」



だよね。私もだよ(笑)



香「あっ!でも顔がとかじゃなくて、中身がかっこいい憧れの男ならいる!!!」



美「えっ?!!私の知ってる人?!!」



香「もちろん!」



美「まじで?!誰?」




香「奈津君!!」




奈津かぁ!…確かに、香月は昔から奈津に懐いていたからなぁ。



香「奈津君って、姉ちゃんのこと大切に思ってるよなぁ」



と、香月はしみじみとした感じで言った。




美「そ…うだね。…うん。」




大切にしてくれてる。…奈津はかっここいやつだ!…仲間を想ってくれる、いい人!




美「ってこれじゃあ薄っぺらいなぁ。」



長年一緒にいてるっていう印象じゃないよね…



でもまぁ、言葉に出来ない何かがある。



香「姉ちゃんはさ、どんな男がタイプなの?!」



美「は?!何急に」



香「なんとなく!」