あれからいくつもの月日が経ち私たちは進級した。

クラスは佑斗と三上さんと同じになった。
しかし、輝琉とは違うクラスになってしまったのだ。

 「一緒がよかった…」

 「いい加減諦めろよ。さっきからうるせーなー」

佑斗は私の気持ちを伝えてからも前を同じ態度をとってくれている。
扱いも、もちろん雑で今私の頭をバシバシ叩いてくる。

 「痛いってば!乙女にそんなことするんじゃないわよ!」

 「どこに乙女がいんだよ?」

あぁ、ムカつくなコイツ!

 「目の前にいるでしょ!」

佑斗は手をヒラヒラ振りながら鼻で笑う。

 「俺には女に見えねぇーよ。こんな口悪い奴もっとおしとやかになった方がいいぞ」

なによ、三上さんがいるからって!
秘密でも暴露してやろうか!

 「まぁまぁ、2人とも落ち着いて」

ぎゃあぎゃあ騒いでる私たちを止めに入ったのは三上さん。
クラスが同じになってからはこのケースが多くなった。
まぁそのおかげで仲良くなったんだけどね。