輝琉と別れてから、佑斗の家に向かった。
しかし、佑斗はまだ帰ってきていなかったのでメールを打った。

 「こういうのはダメって言ったのは私なのにね…ごめん」

でもこれで最後だから。

 『急にごめんね。今日の19時いつもの公園に来てくれる?話したいことがあるの』
 
佑斗の前で泣かずにいられるだろうか。
笑っていられるだろうか。

でも、彼の前では何があってももう泣かない。
私が泣いたりなんかしたら彼は優しいから手を差し伸べてしまう。

そんなの三上さんに失礼だ。

 「大丈夫」

首にぶら下がるネックレスを握り締める。
輝琉も”大丈夫”って言ってくれた。

 「頑張るから」

私はコートを羽織って昔よく遊んだ公園へと足を進めた。