「ちょっとは、こっちの気持ちに気づいてよ…」

声に出てしまい慌てて口元を手で覆った。

こんなこと言うつもり何て無かったのに…
伝えたら彼の隣に居られなくなるかもしれないのにっ!

彼はプリントに向けていた目を私に向ける。

 「お前、まさか…」

彼は私をじっと見つめた。

ちょっ!何でいつも鈍いのに反応するのよ!