静かな教室にカリカリという文字を書くだけの音が響いていた。

アイツをそっと盗み見る。
緊張しすぎて手汗が…

こんなにも緊張しているのは
コイツのことが好きだから。

”いつから?”と聞かれても、はっきりとは分からない…
だけど“好き”と自覚を持ったのはつい最近のことだった。

最初はあり得ないって思ってた。

だけどいつしか胸が苦しくなったり、
無意識に目で追ったりしていたのだ。

それは言い逃れもできないほどに彼に恋している証拠。