「お前よりか馬鹿じゃねぇーよ」

彼は私の頬に手を伸ばし左右に引っ張った。

 「いはい!いはいの、ははひてー」
 (痛い!痛いの!離してー)

 「ぶっさいくだなー」

それはお前が原因だろ!

 「ははせ、はかゆーとぉ」
 (離せ、馬鹿佑斗)

頬を数回引っ張り満足したのか手を放した。

 「何すんのよ!」

ヒリヒリと痛む頬を摩りながら彼を睨む。

 「悪かったよ、ちょっと遊びすぎた」

今度は頭をくしゃくしゃと撫でられる。

 「っ子供扱いやめてよね」

そんなことしないでよ調子狂うから…