「だっ、大丈夫!全然元気だから、じゃあね!」

 「ちゃんと寝ろよ。また明日なー」

私は彼を避けるように家に急いで入った。
玄関を閉じるとそのままドアに凭れ掛かる。

 「勘弁してよ…」

あんなことされたら死んじゃうって…

 「ばか佑斗…」

もう、ドキドキさせないで。
これ以上苦しめないでよ…

私は気持ちを落ち着かせてから自室へと向かう。
顔の熱が冷めず、それでいておでこが燃えるように熱かった。

不意打ち何て卑怯だよ…