そっか、私を探してここに来てくれたんだ…
嬉しくなって自然と頬が緩んだ。

 「元気そうじゃん。心配して損した…ほら帰んぞ」

 「あっ、ちょっと待って!」

ってか私どれだけ長い間寝ちゃってたんだよ!
それに補習だってこれからあるだろうし、まだ帰れない…

 「今日の補習はないからな。お前が仮病じゃないこと分かったみたいだから」

 「何で?」

 「さっき先生来てたぞ」

 「マジかっ!?」

 「マジだ。ほら帰るぞ」

そう言って佑斗は私の鞄をぐいっと押し付けた。