「か…なつ、か…」

声と共に身体が揺れる。

 「なつか、きろ…」

何か言ってるか分かれないけどこの声はきっと佑斗だ。

これは夢…それとも現実?
夢なら覚めないで欲しいな…
このままずっと一緒にいたい。

 「夏華、いい加減起きろってばもう放課後だぞ」

私は頬をペチペチと叩かれて、これは夢じゃないんだと目を開けた。

 「佑斗だ…どうしたの?」

ベットから出ると制服を正して声をかけた。

 「のんきな奴だなーお前が教室に居なかったからここに来たんだよ」

 「あぁ、ごめん」