クロネコ童話

PからKGの四匹……

つまり、ペイジクロネコ、ナイトクロネコ、クイーンクロネコ、キングクロネコが力を合わせて、コンロに水の入ったヤカンを乗せました。

それを見計らって、魔術師クロネコは、コンロに向かって片手をひょい。

すると青や黄色のキラキラが宙を舞い、コンロに青白い炎が灯りました。

さあ、火がついてからが勝負です。

「セカンド! サード! 豆は慌てずに挽いてくださいね?」

「「わかってまぁーす」」

ふたり力を合わせてミラーのレバーを回すクロネコ。

その横に、白いリボン、ⅩⅣと金バッジに掘られたクロネコが、静かに近づいてきます。

じぃ、と二匹の動きを見守るクロネコは、

「もうちょっと速く。ううんもっと遅く。いえ、あとわずかに速く。そうそのくらい」

とピンククロネコへ助言します。

いろんな物事を加減する、節制のクロネコさんなのでした。

おかげで、ピンククロネコだけでやるよりも、ずっと豆の風味が引き立てられています。

んー、いー匂いがするー?

と店主が寝ぼけた声。

「待っててね、ご主人!」

エースがぐっと拳を握る斜め上で、ケトルが湯気を吹き始めました。